はじめに

RC, Beta を経て、ついに Kotlin 1.1 が正式にリリースされました。
coroutine や typealias, JavaScript サポートなどの新機能にも注目が集まる Kotlin ですが、
今回は、 Kotlin を AndroidStudio にインストールし、実際に Kotlin で開発を始める方法を見ていきます。

正式版のリリースからおよそ一年が経ち、なんとなく Kotlin を始めたいと思いつつ、なんとなく始められなかった皆さん、
1.1 がリリースされたこの機会に、 Kotlin での開発を始めてみてはいかがでしょうか?

本記事では、簡単のために、 Kotlin 1.1 と表記しますが、
2017年3月22日時点での最新版は、バグフィックスを含む 1.1.1 です。
Kotlin 1.1 Released with JavaScript Support, Coroutines and more
Kotlin 1.1.1 is out

Kotlin プラグインのインストール

AndroidStudio で Kotlin を使って開発をするためには、 Kotlin のプラグインをインストールする必要があります。
まずは、設定画面から、Plugins を選択し、設定画面を開きます。

AndroidStudio 設定画面

左下のInstall JetBrains plugin...と書かれているボタンから、 JetBrains のプラグインの検索画面を開きます。
検索欄にkotlinと入力すると、検索結果の一覧が出てきますので、それをインストールし、 AndroidStudio を再起動します。

AndroidStudio Plugin 検索ダイアログ

以上でインストール作業は終了です。簡単ですね。

Kotlin をプロジェクトに導入する

プラグインのインストールが済んだら、今度は既存のプロジェクトに Kotlin を導入してみましょう。
Tools ~> Kotlin ~> Configure Kotlin in Project と選択していきます。
エディタ部分に、Choose Configurator という小さなダイアログが出ますので、Android with Gradle を選びます。

Project への導入

Choose Configurator

プロジェクト直下の build.gradle に、 Kotlin puglin への dependency が追加され、
app 直下の build.gradle に、 Kotlin の standard library への dependency が追加されれば準備完了です。
導入が済んだ build.gradle は、以下のようになります。

{project_root}/build.gradle
buildscript {
    // Kotlin のバージョンの指定
    ext.kotlinversion = '1.1.1'
    repositories {
        jcenter()
    }
    dependencies {
        classpath 'com.android.tools.build:gradle:2.2.3'
        // Kotlin plugin への dependency
        classpath "org.jetbrains.kotlin:kotlin-gradle-plugin:$kotlinversion"
    }
}
allprojects {
    repositories {
        jcenter()
    }
}
task clean(type: Delete) {
    delete rootProject.buildDir
}
{project_root}/app/build.gradle
apply plugin: 'com.android.application'
// Kotlin plugin の適用
apply plugin: 'kotlin-android'

android {
    // ... アプリの設定
}

dependencies {
    compile fileTree(dir: 'libs', include: ['*.jar'])
    androidTestCompile('com.android.support.test.espresso:espresso-core:2.2.2', {
        exclude group: 'com.android.support', module: 'support-annotations'
    })
    compile 'com.android.support:appcompat-v7:25.2.0'
    testCompile 'junit:junit:4.12'
    // Kotlin standard library への dependency
    compile "org.jetbrains.kotlin:kotlin-stdlib-jre7:$kotlin_version"
}
repositories {
    // Kotlin standard library が登録されているのリポジトリの追加
    mavenCentral()
}

Kotlin で書こう

さて、下準備がすべて終わったので、 Kotlin でコードを書いてみましょう。
Java は .java ファイルですが、 Kotlin は、.kt ファイルにコードを書いていきます。
ファイルツリー部分で、Command + N を押すと、新規ファイル作成ダイアログが出てきますが、
先ほど Kotlin plugin を導入したことによって、ここに Kotlin File/Class と、Kotlin Activity が追加されているはずです。

新規ファイル作成ダイアログ

今回は、Kotlin Activity を選択して、 Kotlin で Activity を作っていきます。
Activity のテンプレートを指定したりするダイアログは、 Kotlin 導入前と何ら変わりません。

Activity テンプレート選択ダイアログ

Activity 設定ダイアログ

出来上がったファイルは、以下のようになります。

class KotlinActivity : AppCompatActivity() {

    override fun onCreate(savedInstanceState: Bundle?) {
        super.onCreate(savedInstanceState)
        setContentView(R.layout.activity_kotlin)
    }
}

既存の Java コードを Kotlin に書き換える

既存の Java コードを Kotlin ファイルに変更することもできます。
プロジェクトツリーで.java ファイルを選択した状態で、Code ~> Convert Java File to Kotlin File を選択します。
時々失敗する部分もありますが、大方の書き換えはこれで済むでしょう。

Convert Java File to Kotlin File

結び

今回は、 Kotlin を Android Studio のプロジェクトに導入するまでを見てきました。
ぜひ、この機会に Kotlin を始めましょう!
実際に Kotlin で開発を始めると、もう Java なんて書きたくなりますよ(書きますけど)
セミコロンとか、書き忘れますよ(書きますけど)
null チェックとか書きたくなくなりますよ(書きますけど)

Happy coding with Kotlin!