本記事は AndroidStudio 1.0.2 を元に作成しています。
Android Studio 2 の新機能についてはこちらの記事をご覧ください。

はじめに

 今回は、Eclipse に代わる次世代 IDE の Android Studio について特集します。  Android Studio を導入するにあたり、知っていると便利な情報をまとめてみました。そろそろ本格導入したいと考えている方はこの機会にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

インストール

 まずは 公式ページから配布パッケージをダウンロードし、インストールします。  Windows なら適当なフォルダへ展開し、exe ファイルを起動してください。 Mac なら dmg ファイルを開き、Application フォルダへコピーします。 その後、コピーした app ファイルを起動しましょう。  スプラッシュ後に以下のような画面が表示されればインストールは完了です。

welcome Image

※追記 : スプラッシュ画面のメニューが Bate 時代の物から一新され、より使いやすくなっています。

Android Studio の設定

 インストールしたら早速プロジェクトを作成して開発を始めてもいいのですが、まずはいくつかの設定をしておきましょう。  起動した直後には、先ほどの Welcome 画面が出ていると思います。そこの右側ペインにある Configure をクリックします。その先の画面の Preferences を開くことで色々と設定を行うことができます。  もし、すでに新しいプロジェクトを作成してしまっていた場合でも、メニューバーにある Android Studio から Preferences を選択すれば同じ画面を開くことができます。  ここから先は Preferences 画面を開いているという前提で進めていきます。

ベース色の設定

 ベース色の設定を行いましょう。これは開発のモチベーションをあげる大事な要素になります!  インストールしたばかりの Android Studio のテーマは、白背景がデフォルトで設定されています。これを変更するには IDE Settings -> Appearance を選択し、Theme 横のボックスもしくは下矢印をクリックしましょう。すると、白ベースの Default と 黒ベースの Darcula を選択することができますので、好きな方を選びましょう。  ちなみに、オススメは黒ベースの Darcula です。背景が黒いので落ち着いていて目にやさしく、何よりクールでカッコイイです!特に色のこだわりがないのであれば、黒に変更しちゃいましょう!

行番号とスペースの表示

Editor -> Appearance を開きます。 Show line numbers にチェックを入れると、行番号が表示されるようになります。 Show whitespaces にチェックを入れると、空白文字を可視化することができます。

Show Options

 最近の IDE では、GUI 上にエラー情報が表示されるため、行番号を表示するメリットは大きく無いですが、それでも行番号を表示しておいて良いこともあると思います。また、全角スペースが入っていることでコンパイルエラーが起こる場合もあります。両方とも出しておいて損は無いでしょう。

マウスオーバーでドキュメントを表示する

Editor -> Show quick doc on mouse over  にチェックを入れます。右側に、マウスオーバーしてから表示されるまでの遅延時間を設定することができるので、快適だと思える時間を入れましょう。

マウスオーバー

自動インポート

 Android Studio では編集する度に自動的に保存が行われています。そこで、保存時にインポートを自動で行なってくれるよう設定することで、インポートに関して気にすることが(ほとんど)なくなります。 Editor > Auto Import > Optimize import on the fly Editor > Auto Import > Add unambiguous on the fly これらにチェックを入れましょう。

prefix を設定

 この設定をしておくことで、コーディング規約に則る場合、恩恵を受けることのできる機能が数多く存在しています。  例えば、getter や setter などを生成する際に、先頭に付いている m や s などのプレフィックスを無視して生成することが可能になります。  設定は Template Project Settings にある、 Code Style -> Java を選択し、右側ペインに表示されているタブの中から Code Generation を選択します。  Naming と書かれている部分の Field と Static field の Name prefix カラムに、それぞれ m と s を入力することで完了です。

prefix 設定画面

keyMap の変更

 KeyMap を設定しておくことで、開発の効率は格段に上がるでしょう。 IDE Settings の方にある Keymap を選択します。  最上部にある Keymaps という部分から、Keymap のセットを選択することができるので、Eclipse や、Emacs などのキーバインドの中から使い慣れたものを選ぶと良いでしょう。  しかし、このキーバインドはあくまで Eclipse 風や Emacs 風になり、完全に模倣することは出来ないようです。なので足りない部分は自分なりのカスタマイズをしていくことになると思います。  まずは Keymap のセットを選択した後に、そのすぐ右にある Copy ボタンをクリックします。するとそのセットをコピーすることができるので、 コピーしたセットに好きな名前を設定し、カスタマイズを行いましょう。  編集した機能は、文字が青色になるため、ひと目でどこを編集したのかがわかるようになっています。

Tool Button の表示

 この設定は Preferences にはありません。ですが、これもかなり重要な設定になりますので初期の段階でやることをお勧めします。  メニューバー にある View -> Tool Button を選択し、チェックを付けることで表示させることができます。  すると、様々な Tool Button が画面の周りを囲むように出てくると思います。この中には、Android 開発には欠かせない LogCat や、TODO を管理することのできるビューなどを表示するためのボタンがあります。

Android Studio を使う

 ここからは、Android Studio を使っていく上で、知っておくと得することを紹介したいと思います。

プロジェクトの作成

 はじめに、Android Studio で新しくプロジェクトを作成する手順について説明します。この手順にそって行えば、問題なく新しいプロジェクトを作成することが出来ます。  まずは、Welcome 画面の右ペインから New Project… を選択しましょう。すると、Application name と Company Domain 等が設定できる画面に遷移します。  ここで、Application name には好きな名前を、Company Domain には使用するドメインを書きましょう。ここに記述するドメインは、使用するドメインの逆順にするのが Android の公式な Package Name の付け方なのですが、Android Studio では Company Domain にそのままの順番で書くと、逆順にした Package Name を自動で作成してくれます。また、右端に Edit と書かれた部分があり、そこをクリックすると直接編集することも出来ます。  後は Project location を、自分の作りたいディレクトリへ設定して next を押します。

 Project Name

 次の画面は Minimum SDK を決める画面です。ここで、開発するアプリをインストールすることのできる OS のバージョンを選択することが出来ます。基本的にそれだけなので、以前までのバージョンの Android Studio では別な画面と同一の場所で設定を行なっていたのですが、なんとこの画面で現在の Android OS のシェアを確認することができるようになったのです!

 Minimum SDK

 上の画像が、Minimum SDK を選択する画面なのですが、この画面の赤い四角で囲んでいる場所をクリックすることで、シェアを確認する画面に移行することが出来ます。

 SDK Version Share's

 このシェアの画面を見て、自分のアプリをどのバージョンまでサポートするか選択することが出来ます。適した Minimum SDK を設定したのなら、next を押してください。  次の画面では、Activity のタイプを選ぶことが出来ます。とてもグラフィカルになり、どのような物が選べるのかがとてもわかり易くなりました。色々とあり、目移りしてしまいそうですが最初はシンプルに Blank Activity を選択し、next をクリックしましょう。  使ってみて慣れるというのも大事なので、別なものを使用してみるのもいいかもしれませんが、最初のうちは混乱するだけなので、シンプルなものから作成していきましょう。もうすでに慣れているという方は、自由に選んでも良いでしょう。

 Activity Type

 最後に Activity の名前を決めて終了です。Activity の名前は自由に決めてしまって構いません。適切な名前を ActivityName に入れ、最後に Finish ボタンをクリックすれば、新しいプロジェクトの作成は完了です。

 Activity Name

 これで新しいプロジェクトは完成です!  後は、実機やエミュレータでビルドしたアプリを動かしてみましょう。画面上部に Hello World という文字が表示されるはずです。

Build に失敗する場合

Error:The SDK Build Tools revision (19.0.3) is too low for project ':app'. Minimum required is 19.1.0
 新しく Android Studio をインストールした場合には起こらないと思いますが、Android Sturido をバージョンアップして使用する場合には上記のようなエラーが発生し、ビルドに失敗することがあります。そんな時は、まず SDK マネージャを開きましょう。SDK マネージャは、Android Studio 画面上部にある ドロイド君のアイコンの隣や、メニューバーの Tools -> Android -> SDK Manager から立ち上げることが出来ます。

SDK manager

 SDK マネージャを開いたら、Android SDK Build-tools の 19.1 と書かれたバージョンをインストールしましょう。これでビルドに必要な環境は整いました。しかし、このままではもう一度ビルドしても同じエラーが出てしまうことがあります。その時は build.gradle ファイルを編集する必要があります。  プロジェクトツリーから Project Name -> app -> build.gradle を開きましょう。  このファイルの中の 「buildToolsVersion」 が、’19.0.3′ のままになっているはずなので、 ‘19.1.0’ と書き換えましょう。  これで問題なくビルドが通るようになるはずです。
Build toold version 19.1.0 は古い可能性があります。もしその場合は、最新のバージョンに読み替えてください。

AVD Manager にある壊れたデバイス

 AVD マネージャが参照している Path は、 (ホームディレクトリ)/.android 以下になるため、以前 Eclipse 等で作成したエミュレータの設定が残っていることがあります。しかし、それらは壊れていて使用することができなくなっていると思います。  その理由としては、新しくインストールした Android Studio では、SDK にインストールされている System Image が足りていないためです。  この問題を解決するには、まず AVD マネージャを立ち上げ、×の付いているデバイスの Details を参照します。そうすると、使用されている System Image がわかるので、それを SDK マネージャの方で探し、インストールしましょう。  例えば以下の画像の場合、Error に書かれている内容と、CPU/ABI にかかれている内容から、 API 17 の ARM System Image が必要であることが分かります。

 AVD Manager

 足りなかった System Image のインストールが完了すると、バツだった部分が チェックマークになり、その AVD を使用することができるようになります。もし変化が見られない場合は、AVD マネージャを再起動してみてください。

おわりに

 今回の特集はいかがだったでしょうか?  まだ beta 版ではありますが、次世代の IDE として Eclipse から乗り換えるのに十分な機能が Android Studio に備わってきていると思います。正式版がリリースされるのも、そう遠くは無いのかもしれません。  次回はより実践的な内容に迫っていきたいと思っていますので、ご期待ください。  それでは次回の更新をお楽しみに!