昨年末に発売されたジェダイ・チャレンジ。皆さん買われました?

2 万 9800 円でスマホ AR ゴーグルとライトセーバーがついてくるお得なゲームです。

今回はこのゲームの魅力を余すこと無くお伝え……すると本サイトの趣旨に反していろいろとあれなので、勝手にハードウェア面の考察やっていきたいと思います!

本記事はジェダイ・チャレンジを見ながら勝手に技術を妄想するだけの内容となります。 本記事の内容が正しいという保証は全くもってありませんし、本記事を読んだことによって何らかの損害が発生した場合一切の補償等はございませんのでご留意ください。


内容物確認

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早速中身を確認してきます。

  • ヘッドセット
  • ライトセーバー
  • トラッキング・ビーコン
  • 各種ケーブル

主要なパーツはこの辺でしょうか、後は USB-AC アダプタや電池等がありますが、特筆すべきものでもないのでおいておきます。

ケーブル関連

まず、目を見張るのはケーブル類ですね、特に「 Lightning – USB Micro-B 」ケーブルです。変態ケーブルです。中国のガジェット系サイトでも見たことがありません。 更に驚きなのはこんな変態ケーブルですが、ジェダイ・チャレンジは Apple 認証を取得しています。つまり Apple 公認変態ケーブルです。 AR とか関係なしにこの時点で胸が熱くなってきますね!

「 USB Type-C – Micro-B 」ケーブルはこのケーブル群の中では唯一の普通のケーブルですね。この短さは珍しいですが。

最後に「 USB Micro-B – Micro-B 」ケーブル、変態ですね。……いや、 Micro B − A オスホスト OTG ケーブルと普通の A – Micro B ケーブルが結合していると考えれば一般的なケーブル……かも?

ケーブル関連はこの様な感じです。ケーブルだけでここまで盛り上がれるガジェットも珍しいと思います!

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ライトセーバー(技術基準適合証明取得済み)

続いてスター・ウォーズの華、ライトセーバーです。技術基準適合証明取得済みです。

ライトセーバーはジェダイの騎士が修行の一環でクリスタルを 1 から加工して、全てハンドメイドで作り上げていきます。
その修行の総括として、総務省の登録証明機関に持ち込み、試験をクリアすることで終了となります。(嘘です。)

このライトセーバーはスマートフォンと Bluetooth で接続されます。 恐らく、ライトセーバー側にジャイロセンサーが入っていると思われるのでその値とボタンの入力をやり取りしてると思います。

持ったときの重さは Vive コントローラーより少し軽いくらいでしょうか(感覚値)

棒状なので振り回しやすさは上々です。一応先端の光ってる部分はシリコン系の柔らかい物になっているので壁に当てた時の悲劇は緩和されてます。

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トラッキング・ビーコン

ホロクロンです。このピンク色の明かりが基点になりオブジェクトが置かれています。地形のマッピングがされているわけではないので、壁際に置くとオブジェクトがめり込んで表示されます。ただ設定と見た目がホログラムなので、めり込んでてもそんなに違和感はないです。

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ヘッドセット

正式名称は「 Lenovo Mirage AR Headset 」という名前です。これだけスター・ウォーズ要素がなく、 名前も Mirage という「 Mirage Solo 」や「 Mirage Camera 」と同じ製品ラインナップに属してるようなので横展開していくのだろうか?っと勝手に妄想しています。

絵を映す仕組みとしては、「 Holokit 」と同じようにスマホの映像を反射させて現実の背景と重なって見えるようにしていると思います。

現実の風景 + スマホ画面の映像を加算しているので Hololens よろしく、黒色は透明になります。 黒色が透明になるということで LCD スマホより OLED スマホの方が黒が正しく出ているので明瞭に見えると思います。

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ちなみに、有効描画エリアはそんなに広くないので、ハコスコのように iPhone 無印より Plus の方が没入感が良いとかは一切ありません。 画素密度が高いとそれだけ描画が綺麗になるので、画面サイズより画素密度で選んだ方が良いと思います。また、 Plus より大きいスマホはそもそも入りません。

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雑記

あとは細かい話を何点かしていければと。

ポジショントラッキング

最近スマホ単体ポジショントラッキングが話題です。特にナウでヤングな手法としては ARkit 、 ARcore でのポジショントラッキングでしょうか。 あとは Vuforia でのマーカーベーストラッキングなどがあります。

あとは Tango …… (ノーコメント)

ジェダイチャレンジはどちらかというと Vuforia のマーカーベーストラッキングに近いと思われます。トラッキング・ビーコンがマーカーとなりそこにオブジェクトを表示されます。 あとはトラッキング・ビーコンが映っていればそれをベースに位置を補正し、見失えばスマホのセンサーを使って Vuforia の Extended Tracking 的な処理なのかなーと思っています。

ここで問題になるのは、 Mirage AR Headset にスマホを入れるとスマホのカメラが隠されてしまうという所です。

その問題を解消するために、 Mirage AR Headset にはカメラが内蔵されています。しかも左右に二つ搭載しています。 見た目としては Windows MR Headset に近いでしょうか。

左右に二つあることで視差ができるのでトラッキング・ビーコンが一つでも比較的正しい奥行きが取得できます。 このトラッキングの演算が HMD 側で行われているのか、スマホ側で行われているのか興味がでますが、分解できなかったので謎のままです……

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ちなみに HMD とスマホは前述の変態ケーブルで接続されているのですが、無線的には一切繋がっていません。 つまり先ほどのカメラやサイドのボタンは有線で接続されていることになります。

Android ならまだわかりますが iOS まで有線でデータを送っているので箱に Apple 認証ロゴが書かれているのだと思います。 すごいですね……

ライトセーバーのトラッキング

こちらはゲーム上でライトセーバーを真ん中に持ってボタンを押下すると位置ズレを修正できるとありますので、
Mirage AR Headset の視界内にライトセーバーを置き、ライトセーバー側のセンサーの値をキャリブレーションしていると思います。

精度が良くて映画のようにブンブン振り回しても結構追従します。

対応端末

このデバイスの対応端末は公式ページによると 「 iPhone X 、 iPhone ® 8 Plus 、 iPhone 8、7 Plus 、 iPhone 7、 iPhone 6s Plus 、 iPhone 6s 、 iPhone 6 Plus 、 iPhone 6、 Samsung Galaxy S8、 Galaxy S7 edge 、 Galaxy S7、 Google Pixel XL 、 Google Pixel 、 Moto Z ² Force Edition 、 LG G6」 となっています。

iOS 系は良いとして Android 系の対象端末が……

Galaxy と Pixel という二大 Android リファレンス機を除けば対応端末はほぼ無く、日本メーカーに至ってはゼロです。 ちなみに対応端末でない場合は画面の描画エリアがピッタリ調整できないので体験の質が落ちてしまいます。

この辺りは描画エリア設定という部分と有線接続という部分で仕方ないかなと思いますがもう少し対応端末欲しいですよね……

まとめ

AR のヘッドセットというと、 Holokit の上は Meta や Hololens というミドルスペックの物が存在しない時代が続いてきました。 ジェダイ・チャレンジはハードウェアとゲームセットで ¥29,980 という素晴らしい価格で提供されています。

この値段でこの体験が出来るのは破格と言って良いと思います。 ジェダイ・チャレンジからソフトとライトセーバーを抜いた、 Mirage AR Headset として汎用品を販売すれば更に値段が下がりコスパは高まりそうです。

もちろん、ハイエンド端末と比べればトラッキングの精度の問題はありますが、この程度の精度でも良いというアプリはいくらでも作れるでしょうし、屋外であれば準天頂衛星みちびきの電波で補正させるという方法も現実的だと思います。

汎用品の販売と SDK 公開とかこないかなーと妄想しつつこの辺で筆をおかせていただきます。

購入はこちらのSTAR WARS ™ / ジェダイ・チャレンジからどうぞ!

追伸

ゲーム自体の内容に全く触れていませんが、スター・ウォーズ好きな人は買った方が良いです。楽しめます。
ライトセーバーを振り回すという行為は何歳になっても楽しい物です。
それでは、フォースと共にあらんことを。